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「ブー太」制作のWOLF RPGエディター製、経営シミュレーションゲーム。

「第5回WOLF RPGエディターコンテスト」エントリー作品。

20年前、預言者「アルテミシア」によって、勇者としての託宣を受けた主人公「ヴィンセント」。
しかし、勇者としての才覚は一切無く、過酷な修行と旅を続けたものの挫折してしまった。
勇者が抜けた後、人々を苦しめた邪竜は、かつての仲間だった戦士と、聖女が倒してしまう。

その後、世間に裏切り者と言われながら、なんとか商人として20年生活してきて、すっかりオッサンになった主人公。
魔王によって、世界が再び脅威に晒される時、
人々を見返す為、今度は冒険者を派遣するスポンサーという立場で世界を救おうとする。

冒険者をクエストに派遣してお金を稼ぎながらストーリーを進めていく経営シミュレーションゲーム。
クエストに適した職業の冒険者と、日数を予想して選んでいく。

難易度は結構高めで、初回プレイではなかなかエンディングまで辿りつけないと思う。


日数が経過すると、クエストの依頼が来るので、冒険者達を派遣していく。
天候によってクエストの攻略速度に差が出るので、カレンダーをチェックしたり、
アルバイトで小銭を稼いだり、投資で派遣日数や冒険者の回復量を上げたりできる。


クエストによって職業の適正が変わってくるので、予想しながら派遣する冒険者を決める。
例えば、戦士なら戦闘や力仕事が得意だったり、学者なら遺跡調査や会議が得意だったりと、それぞれの特性を見極めることが重要。

徐々に、複数の段階があり、段階によって適した職業が変わるクエストも増えてくるので、最大3人までのパーティーの組み合わせも考えないといけないようになってくる。

派遣日数は何日にしても費用が変わらないが、1回で攻略できないと、派遣し直す際に費用が発生するし、多くしすぎると、その間、他のクエストに派遣できなくなり無駄ができてしまう。


冒険者達がクエストから帰ってくると、攻略の結果が発表される。
クエスト内容の説明はあるが、一見してどの職業が適しているか分かりづらいものも多いので、慣れない内は冒険者選びが難しい。


ゲームを進めていくと、新しい冒険者を雇えるようになる。
全部で8つの職業と5つのレベルがある。


時々、行商人がアイテムを売りに来る。
売りに来るのはランダムに選ばれた1つのアイテムだけで、価格も1～3倍でランダム。
中盤以降のクエスト攻略には、この行商人からだけ買えるアイテムが必須になるので、ある程度数を揃えるようにしよう。
といっても、訪問するかどうかもランダムなので、急いで進めているとなかなか必要数揃わないかも。


クエストを攻略していくと、ストーリーも進行していく。

かつての仲間だった、戦士「ハルメンス」は国王になり、聖女「レオノーラ」は救国の聖女と呼ばれている。
何の才能も無い主人公が勇者に選ばれた理由や、仲間達が邪龍を倒した方法、預言者「アルテミシア」の正体など、徐々に明らかになっていく。


同じセーブデータを2回以上ロードすると、所持金-20％のペナルティが課される。
セーブ＆ロードを繰り返してクエスト攻略に最適な職業の冒険者や日数を選別するのは、基本的に出来ないようになっている。

中盤以降は、延命治療、期限切れでゲームオーバーになるクエスト、クエスト攻略に必要なアイテムがランダムに訪問する行商人からしか買えないなど、どんどん厳しくなってくる。
計画的に、序盤からお金やアイテムをある程度貯めこんでいないと、攻略は困難だと思う。

どう攻略していったらいいか分からず、何度も初めからやり直したりしたが、それだけ冒険者を派遣するのは戦略を練ることが出来て楽しかった。
ストーリーも、かつて勇者として選ばれたが、何も出来なかったオッサンが主人公という時点でシブくて良い。
特別な才能が無くても、世界を救おうとする主人公がカッコ良かった。

タグ：SLG 経営

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