グリムボルト

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「西瓜」製作のRPGツクールVX製、パズルRPGゲーム。
懲役100年以上の極悪犯罪者ばかりが収監されている16階建ての監獄塔「グリムボルト」。
プレイヤーはその「グリムボルト」の最上階の牢獄にいる、盗賊の囚人「ディズィ」となって、他の囚人達と共に脱出を目指す。

基本システムは通常のRPGと同じだが、
階層を移動すると元の階には戻れない、敵を倒してもレベルアップしない、HP回復アイテムが希少なので無駄遣い出来ない、キャラクターは死ぬと蘇らないなど、なかなかシビアなゲームバランスとなっている。

攻略のポイントとなるのは、なるべく敵と戦わないこと。
敵と戦うと、アイテムを盗めたり、落としたりしてくれるメリットはあるが、ダメージを受けるデメリットが大きいので、無駄な戦いを避けて進む必要がある。

プレイ時間は2時間程。（公式想定時間では30～60分程）

サクサク進めれば、短時間でもクリアできるが、初回プレイで囚人を全員仲間にして全員生存で脱出するのは難しいと思うので、何回もプレイしたくなるような、やりごたえのあるゲーム。


敵とのエンカウントの仕組みが独特で、「危険度」というメーターによって遭遇する。
バリケードを壊したり、扉や宝箱を開けたりすることで「危険度」が上がっていき、色が青→緑→黄→赤と変化していく。
色が黄色になる瞬間に確立でエンカウントする他、赤色になると確実にエンカウントする。

なるべく敵との戦闘は避けなければならないので、無駄に「危険度」を上げない、効率的なルートを見つけることが大事。


戦闘画面。
最大3人のキャラクターを戦闘に出すことができる。戦闘に参加していないキャラクターはHPが微量だが回復するので、戦うキャラクターと装備品を入れ替えながら進めていく。

また、このゲームでは「逃走」コマンドが通常のRPGに比べて便利なコマンドになっている。
下の階までの道が開けている状態では逃走コマンドが使えるようになり、敵のアイテムを盗んでから逃走するといった使い方の他、戦闘で死んでしまっても「逃走」すればキャラクターが復活する。（ただしデメリットとして復活したキャラクターは最大HPが減少する。）
「逃走」すると、下の階に行ってしまうので何度も使えるわけじゃないが、いざというときに役に立つコマンド。


初回プレイでは、まず各キャラクターの特徴を掴むことが重要。

主人公の「ディズィ」は職業「盗賊」で、
「盗賊の手袋」を装備した状態だと100％の確率で成功する「盗む」のスキルが使える。
とにかくアイテムが希少なゲームなので、序盤は盗みまくって全員分の装備を整えよう。
他に、戦闘メンバーにいるだけで逃走確率が上がるスキルも持っている。

ただし、ステータスは平均より低めなので、戦闘力には期待できない。


赤髪モヒカンの男「ドルガ」。職業は「奴隷」。
何一つスキルを持っていない代わりに、初期HPが全キャラクター中最大の100もある。
HP以外のステータスは高くないが、壁役にも使えるし、装備を整えれば主力戦力にもなってくれるキャラクター。


黒髪少女「カナリシア」。職業は「藥師」。
戦闘中に使う回復アイテムの効果が2倍になるスキルを持っている他、初期HPも高め。
回復アイテムが少ない序盤こそ余り役に立たないが、回復アイテムが揃い始めるとスキルの有用性が際立つ。

特に中盤以降にある装備品を手に入れると、ますます主力メンバーから外せなくなるような気がする。


金髪の男「アロン」。職業は「剣士」。
スキルも無く、ステータスも平凡だが、唯一「剣」を装備出来る。
「剣」は攻撃力がかなり上がるので、安定して高ダメージを与えられる主力アタッカーになる。とにかく「剣」を手に入れてからは終盤まで役に立つキャラクター。


キツネ耳が生えているような姿が特徴の「シロツメクサ」。職業は「魔法使い」。
MPのステータスがあり、魔法が使えるキャラクター。魔法は高ダメージを与えたり、状態異常にしたり強力なスキルだが、MPを回復するにはアイテムが必要。
ステータスは全キャラクター中最低なので、強敵専用のキャラクターといった印象。

この5人の初期メンバーの他にも途中で仲間は増えていく。

少し残念だったのが、全キャラクター仲間にして脱出しても特にエンディングが変わらなかったこと。他に何かフラグがあるのかも知れないが、トゥルーエンドみたいなのがあれば良かったなぁと思った。

タグ：PZL RPG

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